ファッションから考える
サステナブルな選択/アダストリア

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「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」など、グループで30を超えるブランドを国内外で約1,400店舗展開するカジュアルファッション専門店チェーン、アダストリア。「Play fashion!」をミッションに掲げ、ファッションを通じて毎日に「もっと楽しい」選択肢を提案する一方で、事業の環境負荷を下げる取り組みを始めている。アダストリアグループがめざす、未来のファッション業界とは。

「素材を選んで買う」をスタンダードに

株式会社アダストリアでは、「ファッションのワクワクを、未来まで。」をCSRポリシーとして掲げ、事業の環境負荷を下げる取り組みとして、商品の素材や加工方法などを持続可能なものへすべく、見直しを進めている。たとえば、商品に使用するコットン、ポリエステル、レーヨンをはじめとする素材において、サステナブルな原料への切り替えを推進。自社で設定するサステナブルな素材の基準を満たす商品の下げ札にマークを表示して「見える化」しています。このマークがあれば私たち買い手も、買い物をしながらサステナブルな取り組みに参加することが出来るように。敷居が高いと思っていた「素材を選んで買う」という考え方も、カジュアルファッションが舵を切ってくれることでハードルが下がり、新たなスタンダートとして定着していきそうだ。

コットン

以下を満たすコットンの含有率100%
・栽培過程において、水、農薬、化学肥料の使用量を削減していること
・土壌の保全および生態系に配慮がされていること
・生産者の労働環境が整備されていること
・上記項目について、認証機関の証明書を発行できること

ポリエステル

以下を満たすポリエステルの含有率30%以上
・資源を再利用していること
・GRS(Global Recycled Standard)認証の証明書を発行できること

レーヨン

以下を満たすレーヨンの含有率100%
・植林法で管理された樹木から調達していること
・製造工程において二酸化炭素の排出量を抑制していること
・製造工程において水質汚染を軽減していること
・カナダの環境保護NPO団体“CANOPY”が発行する「HOT BUTTON REPORT」の評価において、Traceability & Transparency項目で、4pt以上獲得していること

その他

・上記3素材を使用し、含有率が基準に満たない場合
・リサイクルナイロンなどの再生素材や麻などの植物由来繊維
・ナノミスト加工やオゾンブリーチ加工などの節水を期待できる加工方法
・エコバッグ、タンブラーなど使い捨てを抑制するアイテム全般
※素材や加工については、証明書類を取得する

2025年までにすべてをサステナブル・コットンへ

同社は、持続可能な世界のコットン産業への転換をサポートするグローバルなイニシアチブである「Cotton2040」に参画。これは、国際的な連携のもと、日本での持続可能なサプライチェーンの推進に取り組むNGO「一般社団法人ザ・グローバル・アライアンス・フォー・サステイナブル・サプライチェーン(ASSC)」が、提供するプログラム。アダストリアグループは、ASSCの正会員としてサプライチェーンにおける透明性や倫理性を高めるとともに、2025年までに商品に使用するすべてのコットンを、サステナブル・コットンへ切り替えをめざす。また、studio CLIP独自開発の落ち綿を再利用したコットンや、サステナブル原料を用いた抗菌・抗ウイルス機能素材の開発など、自社の生産機能を活用した独自素材の開発と商品化にも注力しているそう。

カジュアルに参加できるサステナブル

店頭では、お客さまが気軽にサステナブルなコトに参加できる機会も提供しています。ファッションロス(衣料品廃棄)のない世界をめざし、不要な⾐類を回収し、新しい資源にリサイクルする環境活動を2016年からスタート。全国の商業施設でのイベント開催を通じて、これまでに累計約20tの衣類を回収・リサイクルしているのだそう。また、「マイバッグを持ち歩き、資源を使い捨てにしないショッピングスタイル=REBAG STYLE」は、2014年から実施。2019年までにのべ171万枚のショッピングバッグを削減しているといいます。2020年7月には容器包装リサイクル法改正(レジ袋有料化)に合わせて50万枚のエコバッグを配布するなど、さまざまな形でサステナブルなショッピングスタイルを提案している。一方で、商品の企画・生産管理を担う従業員を対象に、持続可能なモノづくりに関する社内勉強会を実施するなど社内への認知活動も盛んに実施。ファッションを通じて楽しく参加できるサステナブルを発信するアダストリグループ、今後の取り組みが楽しみだ。

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